2017年06月29日
こんにちは、アースケアの下田梨絵です。
前回から、顔にできる大人ニキビについてお話しています。少しおさらいをすると・・・
こういうことでしたね。おさらいはこちらから↓↓↓
では、『毛穴の詰まりにくい肌』ってどんな肌のことなのでしょうか?
『毛穴に皮脂が詰まりにくい肌』とは?
前回お話したように、毛穴の中には、『皮脂腺』という腺があり、ここから皮脂が分泌されます。分泌された皮脂は、毛を伝い、肌の表面に排出されます。このとき、たっぷりの水分が含まれた柔かい肌であれば、皮脂はスムーズに排出されます。
しかし、肌が乾燥しているなど、なんらかの要因で硬くなっていると、毛穴の周りの皮膚は、柔軟に動きません。その結果、皮脂がうまく排出されず、毛穴の中に詰まってしまいます。そして、ニキビに発展します。
つまり、
『毛穴に皮脂が詰まりにくい肌』とは、たっぷりの水分を含んだ、柔軟性のある肌、
ということですね。
ですから、こんな肌を作ることが、『大人のニキビケア』なのです。いかがでしょうか?
もしかすると、これまでの『ニキビケア』のイメージとは、かけ離れているかもしれません。
一般的な『ニキビケア』のイメージは、こういったものだと思います。
でも、実は、このようなイメージこそが、ニキビの改善を遅らせてしまうのです。ニキビを無くすために必要な本当のケアに、目が向きにくくなるからです。
皮脂もアクネ菌も確かにニキビの原因です。でも、それ以前に、皮脂が詰まらなければ、ニキビには発展しません。
ですから、根本的にニキビを改善するためには、『たっぷりの水分を含んだ、柔軟性のある肌を作り、毛穴に皮脂を詰まらせないこと』が大切なのです。では、そのためのお手入れ方法をご紹介します♪
【基本のニキビケア】
毛穴の詰まらない肌を作る方法
1.ダブルクレンジングゲルで、 皮脂を取り過ぎない洗顔を行うこと
先程お話したように、洗浄力の強い洗顔料で皮脂を取りすぎると、肌を乾燥させ、ニキビのできやすい状態を作ります。ですから、洗浄力のマイルドなダブルクレンジングゲルで洗いましょう。ダブルクレンジングゲルは、ぷるぷるのゲル状なので、手と肌の間で起こる摩擦を和らげます。
その点でも、刺激に敏感になっているニキビの洗顔に最適です。
【お手入れのポイント】 マッサージは指の腹で
ダブルクレンジングゲルでメイク落とし・洗顔をするときのポイントは、『力を入れないこと』です。ニキビには、摩擦による刺激を与えることは厳禁です。ですから、顔を洗うときにも、できるだけ手がニキビに触れないように洗います。ダブルクレンジングゲルを顔にのせ、ゆっくり、なでるように手を動かしてください。
このとき、「触れるか触れないか」という気持ちで触るとちょうどよいです。また、手の指先を使うと、ついつい力が入ってしまいます。指の腹や、手の平を使ってマッサージをすると、ほどよく力が抜けますよ。
【お手入れのポイント】 マッサージは1分以内
マッサージの時間は、メイク落としも洗顔も、長くて1分間。それ以上長く、顔に洗顔料を置いておいたり、マッサージをしても、ニキビがなくなることはありません。逆に、長時間のマッサージがニキビに刺激を与えたり、肌を乾燥させる原因にもなります。
2.アクアテクトゲルで、肌を柔らかくする
柔かい肌を作るために必要なことは、何と言っても、保湿です。アクアテクトゲルを、たっぷり塗ってください。こうして保湿をすることで、
という2つの効果を期待できます。
1度のお手入れで使うアクアテクトゲルの量は、さくらんぼ2~3個分をおすすめします。
アクアテクトゲルの油分がニキビを悪化させる?
ときどき、ウキウキメイトの皆さまから、
「アクアテクトゲルは、油分のせいかベタベタしてるけど、ニキビが悪化することはないですか?」
というご質問をいただくことがあります。もちろん、そんなことはありませんので、ご安心ください^^
まず、『化粧品の油分が、ニキビを悪化させる』というのは誤解です。『ニキビは皮脂のせいでできる』というイメージから、『化粧品の油分も避けたほうがいい』という解釈が広がってしまいました。
でも、これは誤解です。皮脂と化粧品の油分は別のものですし、そもそも、皮脂のせいでニキビができるわけではないですよね。正しくスキンケアやメイク落とし・洗顔をしていただいていれば、まったく問題はありません。また、アクアテクトゲルがトロっとしているのは、油分によるものではありません。
アクアテクトゲルは、ほとんどが水分です。
その水分を、ゲル化剤という成分で、あえてこのようなトロっとした形状にしています。
(簡単に言うと、オレンジジュースにゼラチンを入れて、オレンジゼリーにするようなイメージです)ゲルという形状だと、肌になじみがよく、手と肌の間で起こる摩擦を軽減することができるためです。
『塗りやすいようにトロっとさせた水分』だと思っていただくと、ニキビに何の影響もないことを、ご納得いただけるのではないかなと思います。むしろ、ニキビが気になる部分や、ニキビができやすい部分には、アクアテクトゲルを何度も塗ってくださいね。
なお、これまで、サッパリした使用感の化粧品や、オイルフリーの化粧品を使用されていた場合には、一層、アクアテクトゲルの使用感が重たく感じられることがあります。これは、感覚の『慣れ』によるものです。
最初は違和感があるかと思いますが、1ヶ月、使ってみてください。今度は、以前使用されていた化粧品が、物足りなく感じられるはずです。
3.ピーリングゲルで古い角質細胞を取り除く
毛穴が詰まるひとつの理由に、古い角質細胞が関係しています。角質は、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の過程で、アカとなって、排出されるべきものです。でも、肌が乾燥していると、この生まれ変わりがスムーズに行われず、肌の表面に古い角質細胞が溜まってしまいます。
その古い角質細胞が、毛穴の上に居座って、毛穴を塞いでしまうことがあるのです。これでは、皮脂が外に出られず、ニキビになってしまいます。また、古い角質細胞を取り除くと、アクアテクトゲルが浸透しやすくなり、肌の水分量がアップします。
ですから、ピーリングゲルを使って、古い角質細胞を取り除くお手入れもおすすめです。
以上の3つが、【毛穴の詰まりにくい肌】つまり、ニキビができにくい肌を作るための【基本のニキビケア】です。
ただ、一言に「ニキビ」といっても、大きく分けて4つの段階があります。それぞれの状況によって、適切なお手入れ方法が異なります。ですから、【基本のニキビケア】をベースにしつつ、以下にご紹介する各段階のお手入れのコツをご参照ください。
ニキビの段階にあわせたお手入れのコツ
白ニキビ
ニキビの最初の段階である白ニキビ。毛穴に皮脂が詰まった状態です。
あまり痛みはありませんが、ぽつぽつと凹凸ができたり、目立たなくても、触るとざらざらしています。この状態のニキビは、お手入れ次第で、これ以上悪化させずにおさめることができます^^
お手入れのポイントは、【基本のニキビケア】を、より丁寧に行うこと、そしてざらざらを無理に取ろうとしたりしないことです。肌がとにかく硬くなっているので、たっぷり水分を与えて、柔らかくすることを意識しましょう。そして、できるだけ毛穴が詰まる原因を取り除くことが大切です。
具体的には、次の点に気をつけましょう。
◎ダブルクレンジングゲル
メイク落としと洗顔は、基本通りでOK。
くれぐれも、洗い残しの無いように、よくすすぎましょう。
◎アクアテクトゲル
白ニキビができている部分には、何度も重ね塗りをします。
こうして肌をやわらかくすれば、毛穴の周りの皮膚も動きやすくなり、詰まりが解消されやすくなります。
◎ピーリングゲル
2~3日に1回を目安に行ってください。 毎日行ってもOK!
今は、不要な角質細胞が毛穴の出口で重なっている状態です。 少しずつ除去して、毛穴の詰まりを解消しましょう。
どのお手入れをするときも、決して力をいれないようにしましょう。白ニキビは解消されやすいので、安心してお手入れを続けてください。
黒ニキビ
白ニキビの先端が、酸化して黒くなった状態です。白ニキビのときよりも硬くなり、芯を持ったように感じられることもあります。お手入れ方法は、白ニキビと変わりません。肌を柔らかくすることを目的に、【基本のニキビケア】を行いましょう。
そして、決してつぶさないように気を付けましょう。ただ、痛みがなければ、ピーリングも行っていただいてOKです。
『黒くなっている』=『汚れている』というイメージから、いつも以上に、洗顔を行いたくなるかもしれません。
でも、何度も洗顔をすることで、ニキビに刺激を与えると、悪化しやすくなります。洗顔料を使う洗顔は、朝晩の2回を基本にしましょう。
今の時季なら、日中にかいた汗を落とすために洗顔をしたくなると思いますが、その場合は水洗いをすることをおすすめします。洗顔の回数は、肌の状態や生活スタイルによって、調節していただくのが良いです。
判断が難しいときには、お気軽にご相談ください。
赤ニキビ
赤く炎症を起こしてしまったら、『刺激を与えないこと』を一番に気をつけてください。
◎とにかく『触らない!』
赤いニキビはジンジン痛むことが多いです。 気になって仕方ないと思います。鏡を見ていると、ついつい指先でツンツンと触りたくなると思いますが、ぐっと我慢です。私たちが思うよりずっと、手指は汚れています。
刺激を与えると同時に、手指についた細菌などによって、炎症を悪化させることがあります。気をつけましょう。
◎刺激を軽減する
【基本のニキビケア】を行う時も、指がニキビに触れないように、気をつけてください。ダブルクレンジングゲルやアクアテクトゲルの使用量を増やすこともおすすめです。指と肌の間のクッション力が高まり、刺激が軽減されます。
◎ピーリングゲルは控える
この時期以降は、ピーリングゲルのご使用は控えてください。ピーリングゲルを使用するときは、古い角質細胞を取り除くために、少し長めにマッサージをします。このとき、どうしても力が入りやすくなるため、ニキビに触れてしまう可能性があるのです。
◎小さなアクアテクトゲルパック
赤いニキビのときにぜひ行っていただきたいのが 、『小さいアクアテクトゲルパック』です。
赤いニキビがある部分に、アクアテクトゲルを少量、『盛り』ます。アクアテクトゲルで、ニキビを覆ってしまうように、アクアテクトゲルをモコっと置いてください。
このまま、放置!
アクアテクトゲルの水分と保湿成分、抗炎症作用のある成分の働きによって、炎症のおさまる可能性がぐっとアップします。状況が許すようなら、この『小さなアクアテクトゲルパック』を一日中続けてみてください。
「日中は人前に出るから難しい」というときは、夜眠る前に、モコっと盛っておやすみください。
「朝起きたら、赤みがうすくなっていた!」と言うお声もたくさん頂く、とってもオススメなお手入れ方法です。
黄ニキビ
この場合も、赤ニキビと同じように、刺激を与えるのは厳禁です。
ピーリングゲルの使用を控えるのはもちろん、アクアテクトゲルを使う場合も、ニキビの上に塗りひろげる必要はありません。赤ニキビのときに行った、『小さいアクアテクトゲルパック』を行ってください。この段階では、痛みがあって、ニキビに触れないことが多いと思います。
ですから、洗顔も、ダブルクレンジングゲルは使わず、水洗いにしましょう。ニキビの周りの肌は、水で薄めたダブルクレンジングゲルで慎重に洗ってください。
(ファンデーションやBBクリームなどのメイク料はニキビを悪化させますので、この時期は使わないことをおすすめします)
黄ニキビの段階になると、化粧品だけで、おさめることは難しいです。これ以上、炎症やニキビを悪化させないために、専門医の指導のもと、治療を行うことや、薬を用いて炎症を抑えることも検討してください。
診察を受けても、ニキビがなくなったり、できにくくなるわけではありませんが、跡に残ったり、今あるニキビが長引くのを、防ぐことにつながります。膿が引き、炎症が治まったら、また【基本のニキビケア】を行っていきましょう。
ピーリングゲルの使用は控えてください。
以上です。
まとめ
今回は少し長くなってしまいました。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
一般的なニキビケア商品と比べると、アクシリオは、使用感が大きく異なります。ダブルクレンジングゲルは「ものたりない」ように感じられるかもしれませんし、アクアテクトゲルはべたついて、「もっとサッパリしたい!」と思われるかもしれません。
でも、その違和感こそ、今までのニキビケアとの違いです。
「これまでいろいろニキビケアをしてきたけど、思うように改善しなかった」のなら、騙されたと思って^^;、本日ご紹介したニキビケアを始めてみてください。時間はかかりますが、肌の変化を感じていただけるのではないかと思います。
ご不安なことがあったら、スキンケアアドバイザーがサポートいたしますので、いつでもお気軽にご相談くださいね。
最新の記事